知恵袋(古紙の種類と用途)
ひとくちに古紙といってもその種類は数10種にも及びます。
製紙メーカーには、大きく分けて「洋紙(新聞用紙・印刷用紙など)メーカー」「板紙(段ボール原紙紙・厚紙など)メーカー」「家庭紙(ティッシュ・トイレットペーパー・その他の衛生用紙)メーカー」があります。
それぞれのメーカーで原料として使う古紙が違います。
例えば「古新聞」は、ほとんどが洋紙メーカーに出荷され、また新聞の原紙に再生されます。
「段ポール・雑誌」は、板紙メーカーに出荷され段ボールの箱等に使用する段原紙に再生されます。
家庭紙メーカーでは、模造紙・牛乳パックなどが多く使われティッシュペーパーやトイレットペーパーに再生します。しかし、どのメーカーが古紙を原料として使う場合であっても、単品で使う例はまれです。例えば、段ボール箱でも、電化製品等は、箱の強度が必要なので、パルプの配合を多くしたり、お菓子などの流通に使う段ボール箱は、そんなに強度が必要ないので、雑誌古紙を配合したり、といった具合に製品によって配合率が全く違います。
だからこそ、その原料である古紙の品質は、種類別に常に一定の水準を確保しなければなりません。
大阪市における、資源可能な紙類のリサイクルについて
平成25年10月から大阪市では、資源化可能な紙類の焼却工場への搬入が禁止となりました。
処理方法
- 許可業者へ回収を依頼し、リサイクルする。
- 再生資源事業者(リサイクル事業者)へ回収を依頼し、リサイクルする。
- 自ら再生資源事業者(リサイクル事業者)へ持ち込む。
(大阪市の場合)
大阪市における、資源化可能な紙類のリサイクルについて
(参考資料:大阪市環境局 資源化可能な紙類のリサイクルについて)
事業系ごみの現状
- 事業系ごみの組成分析調査結果
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- 資源化可能な紙類(古紙)が多い
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- 廃棄物処理法等で排出事業社に処理責任
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- 紙類(古紙)のリサイクルは、古紙業者に回収してもらう事により、適正にリサイクルする
なぜ古紙をリサイクルしなければいけないの?
- ❶ 原材料の安定確保
- 古紙は製紙原料の主原料として、国内で発生する安定した資源となっています。
- ❷ 資源の有効利用
- 古紙のリサイクルは資源である木材(パルプ材)を繰り返し有効に使う事です。
- ❸ 森林資源の持続可能な利用
- 古紙を原料に使うことで、新たに投入される木材(パルプ材)の量を抑えることができ、森林資源の保全につながります。
- ❹ 環境負荷の低減
- ごみ処理(焼却)量が削減されると、温室効果ガス排出量の削減につながります。
搬入禁止の対象となるもの
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搬入禁止の対象とならないもの
「大阪市環境局 資源化可能な紙類のリサイクルについて」 詳しくはこちら▶